このたび、来島会は今治市民そしてアーティストとともに、参加型のアートプロジェクト「イマバリ・パラビエンナーレ」を立ち上げます。2026年の本開催に先立ち、キックオフイベントとして「プレ・イマバリ・パラビエンナーレ」を11月1日(土)・2日(日)の2日間、みなと交流センター「はーばりー」で開催いたします。
初日の11月1日(土)には、「体験を懸け橋に ─ 協働する地域社会を考える」をテーマに、アート作品《巨大サッカーボードゲーム》をステージにしたシンポジウムを実施いたします。講演・パネル・対話を通して、「共に生きる社会」を今治のまちでどう育てていけるかを、多様な立場から考えます。
なお11月3日(月・祝)には関連イベントとして、アシックス里山スタジアムを会場に、共生をテーマにしたアート作品を「アートベンチャーエヒメフェス2025」にも出展いたします。

シンポジウム当日ははーばりーに設置する「巨大サッカーボードゲーム」(写真参照)をステージに、パネリストが実際に登壇。市民が周囲を囲む形式でセッションを行います。
シンポジウムの概要
本シンポジウムは、アートを介して「違い」「出会い」「協働」という課題を問い直し、体験活動がどのように地域をつなぎ直す可能性を持つかを探る場です。まちづくり、社会福祉、教育、文化政策など、多分野の知見を交えながら、今治という地域で「共に生きる」社会をどう実現していけるかを議論します。
■登壇者・ファシリテーター
ファシリテーター:
・戸舘正史氏(四国学院大学 非常勤講師)
パネリスト:
・岡田武史氏(株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長)
・森真理子氏(厚生労働省 障害者文化芸術計画推進官)
・小松田儀貞氏(秋田県立大学総合科学教育研究センター 准教授)
・土谷享氏(美術家/KOSUGE1-16)
・北條元康氏(株式会社北條工務店 代表取締役、NPO法人向島学会 理事長)
・吉成隆氏(吉成工業株式会社 代表取締役)
・越智清仁(社会福祉法人来島会 理事長)
■プログラム
※10:00~12:00までは巨大サッカーボードゲームを市民に無料で自由解放しております。
13:00~13:10 開式の挨拶(来島会・越智清仁)
13:10~14:00 パネリストによる基調セッション
「体験を懸け橋に ─ 協働する地域社会を考える」
・岡田武史氏(株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長)
・森真理子氏(厚生労働省障害者文化芸術計画推進官)
・小松田儀貞氏(秋田県立大学総合科学教育研究センター准教授)
・土谷享氏(美術家/KOSUGE1-16)
・越智清仁(社会福祉法人来島会 理事長)
14:10~15:00 セッション①「地域コミュニティとアートの協働とは何か?」
・森真理子氏
・小松田儀貞氏
・三幡大輔(来島会法人本部 理事 次長)
15:10~16:00 セッション②「巨大サッカーボードゲームとは何か!?」
・土谷享氏
・北條元康氏 (株式会社北條工務店 代表取締役、NPO法人向島学会 理事長)
・吉成隆(吉成工業株式会社 代表取締役)
16:00~16:10 今治市副市長または今治市健康福祉部長による総括および挨拶
16:10~16:30 イマバリ・パラビエンナーレに向けて(来島会・越智清仁)
開催の背景
急速な少子高齢化や人口減少が進み、社会構造や地域のあり方が大きく変わるなか、“誰もが地域の一員として共に生きる社会”をどう実現していくかが、全国的な課題となっています。国でも「地域共生社会」の構築が掲げられ、行政・福祉・市民が垣根を越えて支え合う新たな仕組みづくりが求められています。
しかし、制度や仕組みだけでは、本当の意味での「共生」は生まれません。他者を理解し、違いを受け入れ、共に生きることの“実感”をどう育むかが重要です。
これまで、障がいのある人もない人も、ともに働き・暮らし・学ぶことをめざした取り組みを、今治で続けてきました。ケアする、ケアされるという一方向の関係性ではなく、持ちつ持たれつの関係性を育む。その実践の中で生まれたのが、「アートを通して共生を体感する」ビエンナーレ構想です。
アートは、人の感性や視点の違いを「価値」として受けとめる力を持っています。表現を介して、他者の存在に触れること。その積み重ねが、地域社会の包容力を育てていくのではないか。そうした思いから、2026年に本開催を予定する「イマバリ・パラビエンナーレ」に先がけて、今回の“プレ”イベントを企画しました。
本プロジェクトは、美術・音楽・ダンス・演劇、そしてまだ見ぬ表現を通して、「共生」をテーマにまちの中で新しいつながりと対話を育むことを目的としています。「違うこと」や「知らないこと」に触れることは時に怖く、距離を取りたくなるかもしれません。しかし、互いに知り合い、一緒に何かを創ることで、確かに“共に生きる”と感じられる瞬間が生まれるはずです。今治で始まる“共に生きる社会”への新しい挑戦をにぜひご期待ください。
プレ・イマバリ・パラビエンナーレ
1.【11月1日(土)】サッカーボードゲームがステージに⁉斬新すぎるシンポジウム

みなと交流センター「はーばりー」に登場するのは、巨大なサッカーボードゲーム。一見すると遊び心満点の仕掛けですが、今回のシンポジウムではこのボードが立派な“ステージ”として機能します。
パネリストたちは、観客で囲まれたボード上に登場し、アートとまちづくり、福祉や教育など多角的な視点から「共に生きる社会」について語り合います。普段の講演やパネルディスカッションでは味わえない、視覚的にも体験的にも斬新な演出が、参加者の思考と感覚を同時に刺激。会場全体が一体となって議論に参加する斬新なスタイルのシンポジウムです。
2.【11月1日(土)2日(日)】 はーばりーが巨大サッカーボードゲーム場に様変わり!

美術家ユニット KOSUGE1-16(コスゲイチノジュウロク) による参加型アート作品《巨大サッカーボードゲーム》が出現! 子どもから大人まで、誰もが楽しみながら参加できるこのアート作品は、イマバリ・パラビエンナーレの理念である「共生」を体感するプログラムのひとつです。
日程: 2025年11月1日(土)・2日(日)
時間: 10:00~16:00
会場: みなと交流センター はーばりー
参加費: 無料
対象: どなたでも参加OK
※1日(土)は12:00まで自由参加。13:00からはボードゲーム上でシンポジウムを開催。
※2日(日)11:00〜12:30は、事前申し込みの8組による「はーばりーカップ」を開催。
関連する取り組み
【11月3日(月祝)】「愛媛県×東京藝術大学主催 アートベンチャーエヒメフェス2025」
【今治里山にサーカスパレードがやってくる 来島会with瀬戸内サーカスファクトリー】

スタジアムのナイター照明付近に、メリーゴーラウンドと子どもたちや障がいのある方の描いた動物のサーカス団が登場。メリーゴーラウンドは自転車をこぐと動きます。
日程:2025年11月3日(月・祝)
時間:10:00〜16:00
会場:アシックス里山スタジアム(今治市高橋ふれあいの丘1番地3)
参加費:無料
対象:どなたでも参加OK、予約不要
来場者も楽しむサーカスパレード

動物になったり、ピエロになったり、楽器を奏でたり。大人も子どもも、障がいのある人もない人も、共に楽しむパレードです。クライマックスには、香川県を拠点に活動する「瀬戸内サーカスファクトリー」によるスペシャルステージも披露します。
来島会のこれまでのアートの取り組み
障がいのある方々と地域社会をつなぐ手段として、アートを介した多様な取り組みを行ってきました。
- くるしまアール・ブリュット展の開催(2017年~継続)
利用者が制作した絵画や造形作品を展示する「くるしま アール・ブリュット展」を2017年から毎年開催。表現活動をきっかけに、障がい者と市民との接点を生み出しています。 - FC今治との連携による協働体験(2023年4月~現在)
2023年4月にはFC今治の本拠地・アシックス里山スタジアム敷地内に複合福祉施設「コミュニティービレッジきとなる」を開設。スタジアムという開かれた場所で、利用者と地域住民が体験を通じて交流し、共生社会の実現を目指しています。 - 「アートの保健室」プロジェクト(2024年)
2024年度には利用者と職員が共に表現活動を楽しむことを目的に「アートの保健室」プロジェクトを立ち上げ。市内に展開する複数の事業所同士で、制作に活用できるボール紙や木片、トイレットペーパーの芯などの資材と、アート制作のノウハウを持ち寄れる拠点「おすそわけHUB(ハブ)」を設置するなど、気軽に表現活動に取り組める環境を整え、アート活動、さらには地域との交流を後押ししてきました。 - だんだんBASEギャラリー展の開催(2025年8月~現在)
アートを中核とする地域交流のための居場所として、2025年春には「だんだんBASEギャラリー」を市内にオープン。個展の開催を通じて、障がいのある方々の表現活動の多様性と可能性を広く紹介しています。