【参加者募集】2025年12月17日開講・地域文化講座~アートから地域を考える4つのレッスン~

地域文化講座~アートから地域を考える4つのレッスン~

― アートの視点から「地域の暮らし」について考える、全4回のワークショップ ―

「アート」と聞くと、絵を描いたり作品をつくることを思い浮かべるかもしれません。
でも、この講座で大切にしている“アートの視点”は、ちょっと違います。

たとえば、「当たり前を少し疑って、別の角度から見てみること」「常識にとらわれず、自分なりのモノの見方をしてみること」

日々の暮らしや人との関係の中で、「こうするのが普通」と思っていたことを、もう一度見直してみる。そんな小さな“見方の変化”が、これまで気づかなかった人の思いや、地域の新しい姿を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

この講座は、決してアートや福祉の「専門家」のためだけのものではありません。
たとえば、
「人とのつながりが減ってきたな」
「地域のことが気になるけれど、何をしたらいいか分からない」
「人と人とが助け合って生きていける社会を叶えたい」
――そんな思いを持つ方にこそ、来てほしい講座です。

大切にしたいのは、上手に話すことでも、特別な知識を持つことでもありません。
それぞれが感じていることを持ち寄り、 「わたし」と「あなた」、そして「このまち」との関係を見つめ直してみること。
その中に、これからの地域をつくる小さなヒントが隠れているはずです。

アートの視点を通して、自分の中にある“感じる力”や“想像する力”にもう一度出会い、誰もが恐れずに“自分を表現できる”社会を、みんなで少しずつ育てていく。
そんなきっかけになる場を、私たちはめざしています。

🎨講座のポイント

1. アートの“視点”で暮らしを見つめ直す
自分なりのものの見方で世界を捉え、表現し、創造する「アートの視点」。「当たり前を少し疑う」「別の角度から見てみる」といったアート的な発想を通じて、日々の暮らしや人との関係を考えます。

2. 誰もが参加できる“地域文化講座”
アートや福祉の専門知識は不要。研究者、アーティスト、詩人、演出家として活動する各講師の持つユニークな「視点」に出合いながら、一緒に日々の生活や当たり前を少し疑ってみましょう。

3. “感じる力”と“想像する力”を育む
アートの視点を通して、自分の中の感性や想像力に気づき、地域の中で多様な人と「共に生きる」ヒントを見つけます。

🎨開催概要

日程:全4回(いずれも水曜日・19:00〜21:00

会場:今治ホホホ座(今治市共栄町1-3-3)
※駐車場は近隣コインパーキングをご利用ください

対象:一般市民の皆さん(アートや福祉が初めての方も大歓迎)
定員:各回20名
参加費:無料

お申し込みはこちら(Googleフォーム)


■第1回 12月17日(水)

講師:戸舘正史 & 青砥穂高
テーマ:アートとは何か?ケアとは何か?
「アート」と「ケア」の視点から、さまざまな人たちがともに暮らす地域社会の在り方を考えます。
生きる営みの中にある実践として「アート」をとらえ、自分と他者の関係性を探る手立てとしての「ケア」と結びつけていくことを試みます。

■第2回 1月14日(水)
講師:土谷享
テーマ:もちつもたれつ、アートができることアートユニットKOSUGE1-16は参加や協働によって生まれる予定不調和な状況を創造的なアートプロジェクトとして立ち上げてきました。
国内外でのプロジェクトを紹介しながら、多様な人々が共に生きるまちづくりのヒントを探ります。
「アートが社会でできること」を、軽やかに楽しく考える時間です。

■第3回 1月21日(水)
講師:上田假奈代
テーマ:人との出会い方としての、ことばあそび
大阪・西成、通称釜ヶ崎でさまざまな境遇にあるひとたちと表現の場を開いてきた上田假奈代さんと共に合作俳句をします。
「自分とは違う誰か」と一緒に言葉を紡ぐ中で、ともに生きる意味を考えます。

■第4回 2月4日(水)
講師:有門正太郎
テーマ:わたしではない誰かについて考えてみよう
演劇的な手法を使って他者を演じるワークショップ。
あらゆる人間を「面白がる」演劇人、有門正太郎さんと一緒に、わたしとあなたが違うことを認めることから、共に生きることの難しさと可能性について考えていきます。

👐講師プロフィール

青砥穂高(あおと ほたか/生活介護事業所さんかくやま)
アートなどの表現を通じて、日々のケアを地域にひらくことにより地域社会との接点を多様にすることを目標に活動を行っている。今治のまちなかにあるイベントスペース「今治ホホホ座」や「古民家ブックカフェ森」の運営にも携わる。

戸舘正史(とだて まさふみ/アートマネジメント・文化政策)
公共ホールや美術館、中間支援機関、大学、自治体などで主に市民主体による自治的な文化活動を展開させていくための制度設計やコーディネート、ワークショップのファシリテーションなどを手掛ける。
来島会のアートプロジェクトを監修。

土谷享(つちや たかし/KOSUGE1-16/美術家)
全国各地で参加型の作品を通して、人々の中に「もちつもたれつ」という関係をつくりながら、ハビトゥスの形骸化に注目し、生き生きとした形で再起動させようと試みている。
2024年度より来島会のアートプロジェクト全般を監修。

上田假奈代(うえだ かなよ/詩人・詩業家)
3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。2001年「ことばを人生の味方に、詩業家宣言」。
2003年、大阪・新世界で喫茶店のふりをしたアートNPO「ココルーム」を立ち上げ、釜ヶ崎に移転し、2012年「釜ヶ崎芸術大学」開講。

有門正太郎(ありかど しょうたろう/俳優・演出家・劇作家)
本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」を経て、2005年「有門正太郎プレゼンツ」を旗揚げ。「笑顔になれば何でもできる」が合言葉。俳優として様々な全国ツアー公演などに参加。
最近は全国各地で市民参加劇の作・演出や小中学校でもアウトリーチ活動をしている。

🌱イマバリ・パラビエンナーレとは?

イマバリ・パラビエンナーレは、来島会と、今治に暮らす人びと、そしてアーティストが一緒になってつくる、参加型のアートプロジェクトです。
2026年の本開催に向けて、地域の中にアートをひらき、人と人をつなぐ活動を進めていきます。

今治のまちで、アートを通じて“つながる”時間を。
みなさんの参加を、心よりお待ちしています。

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