近藤 高幸

南海学園
リーダー

社会福祉学科 卒業
2008年中途入社


専門学校では、高齢者福祉・児童福祉・障害者福祉など幅広く学ぶ。座学だけでなく、高知市と連携して部落差別をなくすための人権啓発活動や、障がい者施設の実習、高齢者施設での入浴介助のアルバイトなどをとおして、福祉現場を知ることに努めていた。2008年に来島会へ中途入社後、成人の障がいをお持ちの方の入所施設での支援員、発達に凸凹をかかえる児童へ療育を行う児童指導員などを経験し、現在は主に知的障がいをお持ちの児童の方の入所施設のリーダーとして活躍している。

相手を変えようとせず、まず自分自身が変わる。

元々障がい者支援に興味があり、南海学園で実習を経験したこともあって、卒業後すぐに南海学園で障がい者支援に携わることを希望していました。しかし、当時は県営だったこともあり就職が出来ず、介護施設に勤めました。その後、南海学園が高知県より来島会に移管され、すでに勤めていた職員に誘われたことがきっかけで、来島会に入社しました。来島会に入社後は児童発達支援センターと、知的障がいをお持ちの成人の方、児童の方の入所施設で働きましたが、業務をとおして、障がいをお持ちの方の支援に関する知識、なかでも自閉症スペクトラムの方への支援に関する知識が身についたと思います。
自閉症スペクトラムの方の支援を学ぶにつれて、ご利用者様の支援だけでなく、後輩の支援員育成においても、相手を変えようとせず、まず自分自身が変わることが大切だと考えるようになりました。さらにリーダーに任命されてからはチームをつくっていくなかでの忍耐力と問題解決能力が身についてきたかなと思います。

興味がなかったはずの児童分野で10年以上療育に携わる。

来島会入社後、最初の配属先は南海学園だったのですが、その後まもなく新しく立ち上げを行う児童発達支援センターに異動となりました。正直なところ、児童分野には興味がなかったため、異動を命じられて仕事への意欲は下がったはずだったのですが、不思議なもので、やいろの立ち上げ準備にはじまり、10年以上児童の療育に携わることになりました。やいろに通所しはじめた当初はできることが少なかった子どもたちが、卒園する頃には療育をとおして、多くのことができるようになっていく姿をみると、毎年自分が少しでも力になれたことにやりがいを強く持つようになっていました。
その後また南海学園に異動となり、リーダーとなった今では、自らが率先して動くということを意識しています。誰もが発言しやすく、個人の長所を活かし、短所を補い合って働けるチームの関係性づくりを心掛けています。大変だと感じることもありますが、同時にやりがいや楽しさを感じる瞬間もたくさんありますよ。

新しいことへのチャレンジを推奨してくれます。

新しいことへのチャレンジを推奨してくれることがありがたいです。
私がリーダーとして業務運営をしている南海学園のたんぽぽ寮とすみれ寮では、今年の夏にはじめての試みとして、ご利用者様に浴衣を着ていただき、写真撮影を行いました。「きれい。」「かっこいい。」と声をかけられ、喜ばれているご利用者様の姿が印象的でした。
簡単な取り組みのように思えますが、浴衣の帯でけがをしてしまうリスクなど、障がいをお持ちの方の施設だからこその難しさがあります。ですが、ご利用者様の豊かな生活のために、現場職員皆で何ができるかを話し合い、上職者も現場職員の意見をよく聞いて、具体的なアドバイスや実行に向けて背中を押してくれるので、とても楽しく働けています。

学生・求職者の皆さまへ。

障がい福祉の世界はハードルが高いように思っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、全く違う業界から入社した方や、未経験の方も多くいらっしゃいます。接客業を経験されている方や、人と接することに喜びを感じる方は、日々のご利用者様の支援の中で、楽しさややりがいを見つけられると思いますので、福祉の仕事は向いているんじゃないでしょうか。

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